本町通のNPO法人洪人館テコンドー所属の佐藤妃那子さん(14・潮田中2年)が、7月末に行われた「第16回全日本ジュニアテコンドー選手権大会」のプムセ種目、中学生有段女子の部で1位に輝き、9月9日から中東のレバノン共和国で開かれるアジア大会に日本代表として出場する。

全日本選手権には全国から300人以上の小中、高校生が部門別に参加。佐藤さんが出場した種目「プムセ」は、攻撃や防御の型を演武し、その正確さや美しさ、力の緩急などを競うもの。

今回の優勝で佐藤さんは同大会5連覇を達成し、そしてプムセ全出場者の中から最優秀選手にも選ばれた。

土日は12時間練習

「努力した分だけ確かな成長を実感できるのがテコンドーの魅力」と笑顔で話す佐藤さん。テコンドーを始めたのは幼稚園年長から。たまたま自宅近くに洪人館道場があり、友人の誘いもあって通い始めた。潮田中学校で陸上部に所属しながら、テコンドーは平日4時間、土日は12時間も練習に励む。それでも、1学期の学校成績はオール5の文武両道ぶり。同道場の洪君錫師範も「高い運動能力に加え、『もっと上手くなりたい』という向上心が素晴らしい」と太鼓判を押す。

そして、9月9日から始まる「第5回アジアカデットテコンドープムセ選手権大会」。昨年は2位と0・01ポイント差で惜しくも3位に。「今年もその選手が出場するので、必ず勝ちたい」と力強く語り、蹴りの高さや姿勢の美しさを向上させる柔軟にも積極的に取り組んできた。「日の丸を背負うプレッシャーもあるけれど、見ている人を感動させられる演技をしたい」。プムセは五輪の正式種目化を目指していて、「いつか五輪にも出場できたら」と夢は大きく広がる。